2015年12月25日 09:30
インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【後編】
2014年度は、ピーク時に迫る74万人以上が彦根城を訪れた。築城400年祭が開催され、その祭りのマスコットを務めた「ひこにゃん」が爆発的なブームとなった2007年の88万人にはおよばないものの、70万人超の来城者は堅調といえる。
城下の飲食店スタッフによると「確かに“ひこにゃん”ブームの時と比べれば、観光客が減った感は否めないです。ですが、近年は外国人の方が結構たずねてきてくれています」と、やはりほかの城郭と例外ではなく、インバウンド観光客が増加傾向にあるという。ただ、姫路城と比べれば、外国人の知名度は低いといわざるをえない。京都・大阪に近いという好立地ではあるけれども、新幹線駅が隣接していないという弱点もある。
今後、インバウンド観光客の増加をねらうには、やはり世界遺産へ登録され、ネームバリューをグッと上げる必要性がある。日本人としてはひとつでも多くの世界遺産が増えることは願うところなので、自治体も含めた今後の彦根の取り組みに期待したい。
○過去最高のインバウンド来日数にわく日本文化
●インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【前編】
>●インバウンド観光客を「虜」