2015年12月28日 14:22
ARM Tech Symposia 2015 Tokyo- 基調講演と新情報をまとめてレポート
●Product KeynoteではTechConで明かされなかった話が
Haas氏の後にIndustry Keynoteを挟んで、Noel Hurley氏(Photo12)によるProduct Keynoteが行われた。
このProduct KeynoteそのものはARM TechCon初日のMike Muller氏の基調講演レポートの前半部とほぼ同じ内容だったので詳細は割愛するが、TechConではなかった話が幾つかあるのでご紹介する。
まずはbig.LITTLE関連の話(Photo13)。ご存知の通り現在のbig.LITTLEでは、高負荷時にはbig側のコアが、LITTLE側では低負荷側のコアが動く仕組みで、なので例えば4+4の8コア構成であっても、一度に動くコアは最大4つまでとなっていた。またbig側とLITTLE側は物理的に異なるL2キャッシュを利用しているので、big/LITTLEの切り替え時にはL2キャッシュの内容がコピーされるという仕組みであった。ただハードウェア的には別に4+4で同時8コア動作も可能であって、なので同時に動くのは片方だけ、という制限はあくまでソフトウェア側の方の作りこみの問題であった。