2015年12月29日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (43) カレー沢暴力からの卒業
と景気づけBLを飲る(やる)ワキ毛である。
話を戻すと、作家がどれだけ「この雑誌でこういう漫画が描きたい」と思っていても、なかなか実現するものではない。それができるならとっくにジャンプで描いている。
結局、需要がないから話が来ないだけなのであるが、これではいつまでたっても「カレー沢暴力」が正式に名乗れない。2061年には名乗れるとしても、すでに鬼籍に入っている恐れもある。暴力を名乗れずに死ぬなんて、地縛霊になること必至だ。
そこで、別名義を名乗る定義を持って広くしようと思う。
今までいろんな雑誌で漫画を描かせてもらったが、ほぼすべて青年誌だ。
なので、もういっそのこと、青年誌以外の依頼があったら「暴力」でいくことにする。
というわけで少女漫画誌からなどの依頼を待ちたいと思うが、前に「少女漫画誌で描きたい」とつぶやいた後に連絡をくれたのは漫画ゴラクだったので、はっきり言って望み薄である。
それに、よく考えてみたら、本名と違う名前を名乗れるのはペンネームやハンドルネームだけではない。例えば、大好きだと言い続けている乙女ゲーがまさにそれだ。灯台下暗しとはこのこと、青い鳥は割と近くにいたのである。