2016年の宇宙開発、ここに注目 - 上半期編: 欧露の火星探査機、巨大ロケット、ロシア新宇宙基地と新宇宙船…
●1月~3月: ファルコン9の着陸再挑戦、 欧露共同の火星探査機など
探査機「ニュー・ホライズンズ」の冥王星への接近、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スウィングバイの成功、金星探査機「あかつき」の金星到着、またロシアのロケットや衛星の相次ぐ事故、「ファルコン9」ロケットによる世界初のロケット着陸の成功、そして中国の新型ロケット「長征六号」と「長征十一号」の打ち上げ成功など、さまざまな話題にあふれた2015年が幕を閉じた。
そして2016年もまた、昨年に負けず劣らず、多くの興味深い宇宙開発の話題が待ち構えている。
今回は、今年予定されている数多くのロケットの打ち上げや探査機の活動の中から、特に注目したいものを紹介する。
なお、日時はすべて1月6日時点での予定に基づくものであり、今後延期される可能性もあるので、ご留意いただければと思う。また文末に、ロケットの打ち上げ予定を掲載しているWebサイトを紹介しているので、最新の情報はぜひそちらをご参照いただきたい。
○1月18日: 「ファルコン9」ロケット、海洋観測衛星「ジェイソン3」打ち上げ 着陸試験も
ジェイソン3は米国と欧州が開発した海洋観測衛星で、海面高度の変化や、地球温暖化による気候の変化などを観測することを目的としている。