2016年の宇宙開発、ここに注目 - 上半期編: 欧露の火星探査機、巨大ロケット、ロシア新宇宙基地と新宇宙船…
○3月14日~25日: 欧露共同の火星探査機「エクソマーズ2016」打ち上げ
欧州宇宙機関(ESA)とロシアが共同開発した火星探査機「エクソマーズ2016」が、この間にロシアのプラトーンMロケットで打ち上げられる。
エクソマーズ2016は火星を周回する「トレイス・ガス・オービター」と、火星地表への着陸技術を実証する「スキャパレッリ」の、2種類の探査機から構成されている。火星までは約7カ月の旅路で、今年10月に到着する予定となっている。
また2018年には、スキャパレッリの成果をもとに開発された、本格的な着陸機と探査車(ローヴァー)の打ち上げも予定されている。
●4月~6月: 中ロの新ロケット、ファルコン・ヘヴィなどが打ち上げ
4月25日ごろ: ロシアの新ロケット発射場「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」から初のロケット打ち上げ
ロシアが極東のアムール州に建設中の「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」の一部が完成し、初めてのロケットの打ち上げが実施される。
ロシアは現在、静止衛星や有人宇宙船の打ち上げはバイカヌール宇宙基地から行っているが、同基地はカザフスタン共和国にあるため、ロシアは年間100億円を超える賃貸料を支払い続けている。