くらし情報『血液中のタンパク質が急性腎不全治療に役立つことが示唆 - 東大などが発表』

2016年1月6日 13:44

血液中のタンパク質が急性腎不全治療に役立つことが示唆 - 東大などが発表

血液中のタンパク質が急性腎不全治療に役立つことが示唆 - 東大などが発表
東京大学や科学技術振興機構などは1月5日、血液中のタンパク質・AIMが急性腎不全の治癒に役立つ可能性を示唆した研究成果が得られたことを明らかにした。

腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排せつする役割を持つ。その機能が低下すると血液中に老廃物がたまり、身体のさまざまな臓器の働きに支障をきたす。

一方で、出血による腎臓の虚血や細菌感染、薬剤などの原因により、急速に腎機能が低下する状況を急性腎不全と呼ぶ。急性腎不全は自然に改善する場合もあるが、致死率も高く、これまでに確実な治療法が確立されていなかった。東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授らの研究グループは今回、血液中のタンパク質・AIMが直接腎臓に働きかけ、急性腎不全を治癒させることを明らかにした。

急性腎不全が生じると、腎臓の中の尿細管に細胞の死骸が詰まり、この詰まりが腎機能の低下を招く引き金となる。通常、AIMは血液中に存在するが、腎臓の機能が低下すると尿中に移行し細胞の死骸に付着。
この付着したAIMが"目印"となって、周囲の細胞が一斉に細胞の死骸を掃除することで、迅速に詰まりが解消され、結果的に腎機能が速やかに改善される仕組みとのこと。

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