2016年1月6日 16:53
AMDの次世代アーキテクチャ「Polaris」、そしてグラフィックスビジネスにおける今後の製品戦略
は、「映画館では見えていた暗いシーンが、家庭用ビデオコンテンツでは見えない。これは、映画やビデオコンテンツそのものは、より幅広い階調で撮影されているにもかかわらず、テレビ向けのコンテンツでは、十分なダイナミックレンジを与えられていないのが最大の要因だ」と説明する。
そこで、米国のコンテンツ業界では、家庭用コンテンツもRGB各色10bitでエンコードすることで、より自然な映像表現を実現すべく動いているのだという。また、テレビやディスプレイなどの映像機器についても、2016年はHDR対応が加速するものとみられ、年末にはより高輝度なLCDや有機EL製品が登場する見込みだと言う。
とはいえ、高価なHDR対応テレビを待つ必要はない。すでにPC用ディスプレイでは、RGB各色10bit出力に対応した製品も数多く存在する。Meinerth氏は、「HDR対応は、1ピクセルあたりの輝度や色情報が豊富になるため、1080pでHDRコンテンツを見ると、4KをRGB各8bitのSDR出力でコンテンツを見たときよりも、よい映像に映るはずだ」と説明する。
もともと、現行GPUの多くは、RGB各10bit出力などをサポートしているが、WindowsやMacOSといったOS側がRGB各8bit出力にしか対応していない。