2016年1月6日 16:53
AMDの次世代アーキテクチャ「Polaris」、そしてグラフィックスビジネスにおける今後の製品戦略
Adobe Photoshopなど、一部のアプリケーションでHDR表示を可能とするプラグインが供給されるにとどまっているが、Meinerth氏は「ビデオコンテンツのHDR化が進めば、いずれOS側でも対応せざるをえなくなるはず」とし、2016年はゲームタイトルのHDR対応や、映像関連ソフトのHDR対応も進むとみている。
そこでAMDは、Polarisにとどまらず、現行のRadeon 300シリーズGPUについても、トーンマッピングアルゴリズムの改良や、ファームウエアの改良によるHDMI 1.4bへの対応を果たすことで、HDRコンテンツ対応を実現する考えを示す。
○ソフトウェアのオープンソース化によりエコシステムの強化を狙う
さらに、AMDはドライバを含むGPU関連ソフトウェアのオープンソース化を推進し、ゲームやマルチメディアコンテンツなどが、よりGPUに近い階層で実行できるようにする「OpenGPU」を打ち出した。
このGPUOpenのコンセプトは、Mantleによって、DirectX 12や次期OpenCLの“Vulkan”など、GPUをよりダイレクトにコントロールできるAPIが整備されたことを受け、よりGPUを効率的かつ高性能に使えるソフトウェアを、AMDのみならず、ゲームデベロッパやソフトウェアデベロッパの協力を得て、オープンソースコミュニティーで幅広く開発できる体制を作りたいという考えのようだ。