東京都は混浴NGだけど神奈川県はOK? 知っておくべき混浴温泉の魅力とマナー

同じ群馬県の沢渡温泉にある「まるほん旅館」にも混浴があるが、こちらは木の階段を下りて行った先に脱衣所があり、湯船から脱衣所が丸見えになっている。そして、湯も無色透明だ。夫婦一緒に混浴を楽しむのもいいし、夜と朝の女性専用時間を利用するのもいいだろう。

一方、入りやすいのはにごり湯だ。長野県・白骨温泉の「泡の湯」と秋田県・乳頭温泉郷の「鶴の湯温泉」は白濁のにごり湯。濃度が濃いので湯の中は見えない。ともに階段状になった入り口から湯に浸かり、他人に肌を見せずにそのまま露天風呂へと出入りできる。混浴入門者にうってつけの温泉だろう。

●夫婦でも入れない混浴がある?
○貸切風呂・家族風呂とは

ところで、混浴風呂にとって代わりつつある貸切風呂・家族風呂だが、夫婦やカップルであっても一緒に入れないところがある。

東京都の公衆浴場に関する条例では他県のような特例の記載もなく、「10歳以上の男女を混浴させないこと」とある。つまり、お母さんが男の子を女湯に連れていっていいのは9歳までということである。10歳以上であればお母さんと息子、お父さんと娘は一緒に入れない。では、貸切風呂・家族風呂の場合はどうなのだろうか。