2016年1月13日 21:00
IoT、イマイチ製品ばかりなのはナゼ? - CES 2016から今後を占う
これは「サービスの時代」を意味する。電球がインターネットに接続しただけでは何の進歩もない。「インターネット経由で消灯する、電力消費を確認する」といったサービスと連携して初めて意味を持つのだ。また、単独でインターネットに接続するだけでなく、ほかのIoTデバイスと連携することで、さらなるサービスも考えられるだろう。
CESは、開幕前日に主要メーカーによるプレスカンファレンスが実施されるのが常だ。今年もLG、Samsung、Huawei、パナソニック、ソニーといった面々が登場していたが、発表された新製品はインパクトに欠けるものが多かった。もともと、携帯電話は2月・バルセロナのMWC(Mobile World Congress)、カメラは同じく2月・日本のCP+での発表がメインで、CESはタイミング的に新製品を投入しづらい。
○大手メーカーは迷っている
ただ、タイミングだけが問題だとは思えない。
世界経済の減速感も否めないが、大手メーカーがIoTに迷いを持っているという印象があるのだ。例えば、Samsungは21.5型フルHDのディスプレイを備えた冷蔵庫を発表。これまで家族との連絡事項や家族写真などを貼り付けていた冷蔵庫のドアにディスプレイを搭載することで、インターネット経由で画像やスケジュールを表示できるようになる。