iOS 9.3:ホーム画面のクイックアクセスメニューのサポート拡大 - 松村太郎のApple先読み・深読み
と、タッチインターフェイスの共通体験を進化させてきた経緯がある。
ただし、これはSiriにも共通することだが、複数の指を使わなければならない、押し込む動作を行わなければならない、声を使わなければ実現できないという、活用を強制する機能ではない点も特筆すべきだろう。
ユニバーサルデザインの観点だけでなく、スマートフォンの操作に慣れていない人にとって簡単に使えるデバイスで在り続けるためにも、必ずしも難易度の高い作業を押しつけることはしていないのだ。
●3D Touchは難しい?
ユニバーサルデザインであることは、非常に評価できる。ただし、新しいインターフェイスの導入や活用に際しては、その速度を遅める可能性もある。必然性がない、絶対使わなければならない、というわけではない点で、筆者もつい、3D Touchの機能の存在を忘れて、利用せずに過ごしてしまうことが少なくないからだ。
例えばタスク切り替え。頭では、ホームボタンをダブルタップするより、画面の左側を押し込んだ方がアクションが少なくて済む、と分かっている。
にもかかわらず、右手で持っているから、あるいはつい今までの癖で、といくつかの理由で、3D Touchによるタスク切り替えを忘れてしまっている。