iOS 9.3:ホーム画面のクイックアクセスメニューのサポート拡大 - 松村太郎のApple先読み・深読み
述べてきた通り、その動作を使う必然性がなく、これまでの操作方法との連続性も薄い新しい操作方法を活用するにはどうしたらよいか。
そこで、これまでのiOSのインターフェイスにあまりなかった要素、カスタマイズ性の出番ではないか、と考えている。
「電話」や「メッセージ」、「Facebookメッセンジャー」の「クイックアクセスメニュー」は、お気に入りやよく連絡する相手が表示される仕組みになっている。そのため、家族や恋人に素早くメッセージを送りたいときには、その相手のスレッドにショートカットできて便利だ。
もっとも電話かメッセージの場合、ホーム画面を左にスワイプして表示されるSiriによる推測候補からアクセスしたり、もしメッセージのやりとりが続いていれば通知をタップするなど、その他の方法もたくさん用意されているため、「クイックアクセスメニュー」が特別便利だという話にはなりにくい。
ただ、このメニューの中身を自分好みにカスタマイズできるようになると、その機能を知っている人なら積極的に使い始めるのではないか、とも考えられる。
ちなみに、UIのカスタマイズについては、iOSがAndroidから遅れている最も大きな分野だ。