くらし情報『理研、2型糖尿病に関わる新遺伝子領域を発見 - 今後の治療薬開発にも期待』

2016年1月29日 11:22

理研、2型糖尿病に関わる新遺伝子領域を発見 - 今後の治療薬開発にも期待

を同定した。これらの遺伝子領域に含まれるSNPのうち、発症しやすいタイプのSNP(リスクアレル)を持つ人は、リスクアレルを持たない人に比べ、1.1~1.2倍程度、2型糖尿病にかかりやすかったという。

研究チームはさらに、これまでに解明された疾患感受性遺伝子領域の情報と多様な生物学的・創薬データベース上の情報を照合。新たな2型糖尿病治療薬のターゲットとなりうる遺伝子を探索した。2型糖尿病に関連する83の既知の遺伝子領域と、今回新たに同定した7つを合わせた計90の遺伝子領域の遺伝子について、多様な生物学的データベースとの網羅的な照合を行った。

その結果、既存の糖尿病治療薬に加え、糖尿病以外の病気に対する治療薬として開発中の薬剤の中にも、2型糖尿病疾患感受性遺伝子をターゲットとしているものが複数存在していることが判明した。その中でもKIF11、GSK3B、JUNはそれぞれがんや白血病などに対する治療薬として、いずれも臨床試験中の薬剤のターゲット遺伝子で、2型糖尿病の治療にも適応できる可能性があることがわかった。理化学研究所は、「2型糖尿病発症のより詳しい機序を解明することで、個人の体質に合わせた治療法の確立につながる可能性があります。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.