VAIOがWindows 10 Mobileでスマホ市場に再参入したワケ
●Windows 10 Mobileと企業システムの親和性
実際、Windows 10 Mobileは企業内で稼働しているシステムとの親和性やMDM連携によるセキュリティ管理など、エンタープライズでの需要を満たす要素を数多く内包しており、あえて後発でAndroidを大々的に担ぎ上げるよりも、新規一転、期待のプラットフォームに力を注ぐという選択肢は正しいように思える。
今回のVAIOの会見では、日本マイクロソフト代表執行役社長の平野拓也氏とNTTドコモ取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏も壇上でスピーチを行い、Windows 10 MobileならびにVAIO Phone Bizがビジネスの世界でどのように役立つのかを説明した。
平野氏は「世界で2億台以上、法人では2200万台がすでに稼働中」と、Windows 10における定例の数字を提示しつつ、Windows 10 Mobileの特徴であり現時点で国内ではこの「VAIO Phone Biz」とトリニティの「NuAns NEO」のみが持つ「Continuum for Phones」の機能を紹介した。さらにSkype for Business、Office 365、Microsoft Azureといったクラウド連携やMicrosoft Intuneによるセキュリティ管理と、競合プラットフォームよりも既存の企業システムでの親和性をアピールした。