もちょナンあかりは三姉妹? 人柄感じた『アイドルマスター ミリオンライブ!』3rdライブツアー仙台公演
で雨宮が見せた圧巻の表現、「ちいさな恋の足音」での近藤の歌詞そのものを体現するような姿など、幾つもの見どころがあった。だが、仙台会場ならではの何かを選ぶなら、それはこの会場のみ出演の郁原が歌った「君だけの欠片」だろう。深く深く役柄に入り込む彼女が、1年半前のファーストライブで残した悔いが、最後までエミリーを笑顔にしてあげられなかった(涙を見せてしまった)ことだった。その"リベンジ"であるステージの表現は繊細で、歌声の隅々までが澄み切っていて、この曲こそが彼女にとっての3rdライブツアーそのものだと感じるほどの強い想いを感じた。
本公演のもう一人のリーダーである伊藤は、あまり前に前に! というタイプではなく、リーダーになってもそれは変わらず。それでも彼女がステージの真ん中で歌っている佇まいの「アイドルらしさ」は公演全体の空気を作っていたように思う。そして伊藤と夏川というメンバーの中では年下である親友同士が、周りに助けられながらリーダーを頑張っていたことは、村川や麻倉のようなオリジナルな個性が十全に輝いたり、ステージでは泣いてしまうことも多かった近藤が最後まで気丈に挨拶を言い切れたりといった、みんなのパフォーマンスがうまくいく空気の下地になっていた気がした。