くらし情報『Sprint、アジア、Fintech…ソフトバンクの投資は実を結ぶか』

2016年2月13日 11:00

Sprint、アジア、Fintech…ソフトバンクの投資は実を結ぶか

この効果もあったのか、過去3年で最大となるポストペイド契約者数増となったようだ。また、利益体質の改善を進める上でもう1つ重要なポイントが「優良顧客の囲い込み」であり、ポストペイドで毎月一定の料金を支払う客をつなぎ止めることが重要だ。

当たり前のようだが、孫氏によれば「サブプライムのお客ではなく、きちんと料金を払ってくれるお客さんを集めることが重要だが、今まではこれができていなかった。Marcelo以降はこうしたお客さんに来ていただけるよう選別している」と述べており、これが収益の安定化につながったといえる。

実際に米国キャリアの動向を見ていると、Verizon WirelessとAT&Tという大手2社にこうした優良顧客が集まる一方で、SprintやT-Mobileなどの3番手以降のキャリアは、月額の基本料金引き下げや各種キャンペーンなどで対抗し、顧客を集めるしかなかった。Sprintは大手の中でも基本料が安いグループに分けられ、それがARPUにも現れている。

最近でこそT-Mobileは、各種戦略を立て続けに打ち出すことでSprintを上回る勢いでユーザーを集めているものの、ネットワーク投資が追いついていないという意見もあり、この点がVerizonやAT&Tに比べてウィークポイントともいわれる。

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