大学デビューの落とし穴 (22) 2月:自分なりの先輩像を模索するためのブックガイド
製造社会の真実』(ダイヤモンド社)
スマホゲーム、クレジットカード、SNS、カップケーキ。これらはみな身のまわりの生活に溢れているものですが、実は人を"依存症"に陥れる恐ろしいものだとしたら……。
本書は「依存症」をキーワードに、現代社会のヒット商品やコンテンツを分析していきます。その根底にあるのが「人を病みつきにさせて購買させる」というビジネスモデル。いわく我々は、「やめられないもの」や「つい手を出してしまうもの」に囲まれて暮らしているというわけです。確かに、思い当たる節はありますよね。
知らず知らずの内にハマり込んでしまうのが依存症の恐ろしいところですが、大事なのは「背後にあるビジネスモデル」に目を向けるという視点です。問題を社会構造から読み解こうとするのが大人の姿勢です。
イケてる先輩になるために、ぜひ本書で視野を広げる訓練をしてみてください。
○"幸せ上手"な先輩を目指して エリック・ワイナー『世界しあわせ紀行』(早川書房)
自分が幸せに生きるためには、何が必要なのか。それをちゃんと知ってる"幸せ上手"は男女問わず人にモテると思いますが、そのための参考になるのが本書です。