大学デビューの落とし穴 (22) 2月:自分なりの先輩像を模索するためのブックガイド
これは世界各国の「幸福観」を調査したジャーナリストによる旅行記です。例えばアイスランドは日照時間が極めて短く、国土のほとんどが凍っているような場所ですが、失敗を「名誉」と捉える国民性があり、人々の幸福度は総じて高いそうです。逆にスイスは裕福で国のシステムもしっかりしていますが、特有の勤勉性が「退屈」に通じ、人々の幸福度は低めだそうです。
本書を読んでいると、自分と近しい幸福観を持った国、逆にまったく理解できない国が見えてくるはずです。ぜひ、世界を旅しながら自分自身を見つめてみてください。
○これからの男子は「ボーイズトーク」を! 桃山商事『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)
手前味噌で大変恐縮ですが……自著もぜひご紹介させてください。本書は桃山商事のメンバー(男子3名)が、これまで見聞きしてきた恋バナを紹介・分析していく鼎談集です。
タイトルにある「二軍男子」とは自分たちのことですが、旧来的な男性像(プライドが高く、自分のことを変えようとしないメンズ)から脱却しようという気持ちを込めてつけた言葉でもあります。長年女性たちから恋バナを聞いていると、「男のダメな部分」をこれでもかというくらい直視させられます。