2016年2月25日 21:42
Chordの「Mojo」をスマホでじっくり聴き込み
となる。市販のポータブルアンプはその大半が既製の専用DACチップを積むが、Chordはプロ向けの製品と同じ手法をMojoにも採用した。この事実だけを見ても、開発陣の意気込みがうかがえる。
Mojoに搭載されるXilinx社の最新・第7世代FPGA「Artix7」は、かなりパワフル。HugoにもXilinx社のFPGAX「Spartan6」が採用されているが、そちらは一世代前の40/45nmプロセスであり、Artix7は28nmプロセス。プロセスの微細化により、同じダイサイズで2倍以上のロジックセルを利用できるのだ。同じ処理が前世代FPGAの半分程度の消費電力で可能になったことが、Mojoのコンパクトさの理由といえる。
DACとしてのスペックにも注目だ。
PCMは最大768kHz/32bit、DSDは最大11.2MHzのネイティブ再生と、現存するほぼすべてのオーディオフォーマットに対応する。入力経路はUSB Micro-BのほかTOSLink(光デジタル、最大192kHz/24bit)とCOAXIAL(同軸デジタル、最大768kHz/32bit)を用意、コンポーネントオーディオとの組み合わせも可能だ。