くらし情報『組み体操、一律中止にはせず - 東京都「判断は各学校で」』

2016年3月1日 04:00

組み体操、一律中止にはせず - 東京都「判断は各学校で」

組み体操、一律中止にはせず - 東京都「判断は各学校で」
東京都は2月29日、組み体操などの事故を防ぐために設置した「体育的活動における安全対策検討委員会」の協議を開催。大学教授や都内の小中学校校長、それにPTA会長などの委員らが意見を述べた。第2回目となった今回の協議では、「組み体操の実施を全面的に中止することはしない」とした上で、「事故のリスクについて情報提供をし、安全に実施できるかどうかは各学校で判断すべき」との方針を示した。

○問題は指導内容と安全担保の見極め

はじめに同委員会の委員長を務める日本女子大学の坂田仰教授は、「競技の安全性と、教育効果のバランスを考えたときに、どういう方向性が見えてくるのか。自治体が安全を担保できないということであれば、競技の実施を中止するというのもあり得る」と委員に意見を投げかけた。全国的に、競技の実施を一律に中止する自治体が出てきていることを受けたものだ。

これに対し文教大学の米津光治教授は、「問題は、教員の指導内容が適切なのかどうかだ。危険を伴うから競技を全て禁止にするのではなく、どんな原因で事故が起こっているのか検討した上で、安全対策をとる必要がある」と意見を述べた。


また、体育科目の授業研究を行っている江戸川区立西葛西小学校の山下靖雄 校長は、「教員の指導力や選択している技が適切かどうかについて、学校で見極めができているのかが問題だ。

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