2016年3月1日 04:00
組み体操、一律中止にはせず - 東京都「判断は各学校で」
一律に中止するという方法もあるが、学校で"見極めが必要"ということを認識しなおさなければ、どんな運動をやっていても子どもたちがけがをする」と指摘した。
さらに、「安全を最優先し、競技をやめてしまうのは簡単だ。組み体操そのものがリスクをはらんでいるということを、指導する側がきちんと認識し安全に取り組めるのか考えることが必要だ」と語ったのは、中学校体育連盟の理事も務めた大田区立雪谷中学校の新宮領毅 校長。
組み体操事故の問題点は、「学校での指導内容」や「安全を担保できる技の見極め」にあるとした意見が続いたのだ。
○次はムカデ競走をやめるという議論になる
加えて保護者からも、「競技を一律に中止するのはよくない」といった声があがった。東京都公立中学校PTA協議会で総務財政委員長を務める檜山真一さんは、「安全第一の部分もあるし、新たなチャレンジをしてほしいという気持ちも持っている」と回答。「中止の方向でいくのは簡単だと思うが、続けていけるように何をしていくかを考えていくべき」と訴えた。
加えて日本スポーツ振興センターで学校安全部安全支援課長を務める米山尚子さんは、「私見ですが」と断った上で、以下のような見解を寄せた。