2016年3月3日 06:00
NVIDIAが組み込み向けモジュール「Jetson TX1」を国内販売 - 自律型ドローンやロボットの開発にまつわる課題に対応
は、モジュール単体のほか、開発ボードやACアダプタ、電源コード、USBケーブル、クイックスタートガイドなどを同梱した開発キットを用意する。開発キットは3月中旬から提供を開始し、法人向けは菱洋エレクトロ、個人向けはオリオスペックが取り扱う。オリオスペックのWebサイトによると、価格は税込93,798円となっている。
○自律ロボットの時代の到来
「Jetson TX1」の製品説明を担当した米NVIDIA プロダクト・マネージャー ジェシー・クレイトン氏によると、Jetsonがターゲットとするロボットやドローン、次世代IoTデバイスといった機器では、例えば高所といった危険な場所における検査などでは、人による遠隔操作ではなく、機器自身が物体を識別したり、場所や状況を把握したりといった自律的な動作が求められているとしたうえで、「自律的な動作を求められる基準まで向上させるためには、ディープラーニングの活用が鍵となる」という。
しかし、ディープラーニングでは膨大な演算処理が必要で、組み込み領域、特に比較的小型の機器で実現するためには、いくつかの課題がある。例えばクラウドを使ったソリューションでは、データセンター側で多量のデータを高速に処理できるが、それを機器にフィードバックするには数百msの遅延が発生してしまう。