2022年4月22日 11:00
工藤阿須加、俳優兼農家の今 農業での“本質に触れる感覚”が芝居にもプラスに
僕は今30歳になりましたが、20代で始められていたら、もっといろいろなことができたかもしれない。そういった後悔もありますが、『チャレンジしてみよう』『やるべきことがある』と思ったら、リスクがあったとしても、どんなタイミングであれ、始めてみることが大事かなと。むしろリスクを負わないことが、後々リスクになるんじゃないかなと思いました。コロナ禍において、これまで以上に現実と未来について考えるようになったんだと思います」と熱を込める。
農業に本腰を入れたことで、「僕たちは自然に生かされて、そこに住まわせてもらっているんだなと、改めて自然の力を感じている」そうで、「土に触れることでメンタルのバランスを良好に保つことができているなとも感じています。自然って素直で、嘘がないんです。注いだことがダイレクトに返ってくる。土を触って感じたことが、僕自身の実となり、血となり、肉となっている。
本質に触れているような感覚もあって、それは芝居にも生かされる気がしています」と俳優業にもいい効果をもたらしているという。
俳優と農家の両立については、「今でも試行錯誤しています」と苦笑い。「役者業を通して伝えたいこともあれば、農業を通して伝えたいこともある。