山田祥平のニュース羅針盤 (62) 通信に大切なのは速さだけじゃない
世界中のキャリアと端末ベンダーが、すべて対応バンドを明確にしてくれれば、自分の端末が、どのような通信環境でどのような能力を発揮するのか一目でわかるのだが、そうなっていないのが現実だ。
ちなみに個人的に常用しているメインのスマートフォンは2年前に入手したものだが、その対応バンドを調べたところ1, 3, 19, 21となっていた。CAにもVoLTEにも対応していないし、当然、TDによる新Band42や予定されているBand28は使えないということがわかる。無線機なのだから、そのくらいのことがエンドユーザーにわかるように明確にしておくのは当たり前ではないだろうか。これがわかれば、SIMフリー端末を購入したり、最近増えてきたLTE対応PCを購入するときも、どの程度つながるのかが一目瞭然だ。
たとえば、最近NECパーソナルコンピュータから発売された話題の軽量2-in-1 PC、LAVIE Hybrid ZERO HZ330や、VAIO S11は、きちんと仕様表に対応バンドが明記されている。それを見ると、1、3、19、21に対応してることがわかる。この傾向はとてもいいことだ。
ぼくの使っている2年前の端末と同じで、SIMフリーだがドコモのネットワークを考慮していることがわかるが、バンド3、8を使う台湾や3、7、20を使うヨーロッパ、北米の特殊なバンド事情では不安があることがすぐに理解できる。