くらし情報『2020年以降の半導体製造装置業界はどうなる? - SEAJが探る勝ち残り戦略とは (6) 日本の半導体製造装置産業に輝かしい未来は到来するのか?』

2016年3月8日 08:00

2020年以降の半導体製造装置業界はどうなる? - SEAJが探る勝ち残り戦略とは (6) 日本の半導体製造装置産業に輝かしい未来は到来するのか?

また、将来的には最終製品からのフィードバックも取り組めるようにする。このM to Cを実現し、最適化された製造を行うためには、半導体メーカーと半導体製造装置メーカーが独自に培ったノウハウ・経験知を結集し最適化アルゴリズムを開発することと、顧客情報の管理も含むクラウド運営方法の確立が必要不可欠である

装置維持管理コストの低減を目指したFabIA構想は、成熟市場における半導体メーカーの新規装置需要喚起に貢献できると2020年プロジェクトは考えている。半導体製造工場は、他の製造業と比較し、インテリジェント化は進んでいるために、比較的導入しやすいだろう。ただし、半導体メーカーごとに仕様が異なると、半導体製造装置メーカーは大きな開発リソースを消費し、開発費の高騰と導入の遅延を招きかねない。FabIA構想を実現するには、半導体製造装置メーカーが協力して標準化を図る必要があるだろう。

2020年プロジェクトでは、「FabIA構想は、成熟市場における半導体メーカーの課題を解決する1つの可能性を示したにすぎない。ここで紹介したFabIA構想は、成熟世代の半導体製造のみならず、すべての世代に適用が可能と考えており、半導体工場の将来像として議論の材料の1つとなるであろう」

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