くらし情報『シリコンバレー101 (652) Google段ボールVR、ユーザーデータの明暗に表れるVRの課題』

2016年3月10日 10:00

シリコンバレー101 (652) Google段ボールVR、ユーザーデータの明暗に表れるVRの課題

リピーターを獲得できていないのだ。

もちろん、低コストで手軽に使用できるCardboardはVRを体験させるのを目的としたものなので、DAUが伸びないのは仕方がない。中にはCardboardでVR体験にはまって、Oculus RiftやPlayStation VRなどに関心を持ち始めた人もいるだろう。でも、逆のケースも考えられる。ジェットコースターやハムスターダンスなどシンプルなVRコンテンツに最初は驚いても、リピートしたくなるようなコンテンツやサービスがないと、VRに対する関心が薄れてしまう。それがあるのか、ないのか、答えはDAUの低調すぎる伸びに現れている。

今の状況は90年代にマルチメディアがバズワードになった時に似ている。様々なメディアがデジタル化され、CDなどで配られた。
それらを使ってみるのは面白かったけど、それだけだった。あの頃に体験したマルチメディアは、マルチメディアやインタラクティブの本質ではなかった。本当に社会全体が変わり始めたのは00年代に入ってから、Google、PayPal、YouTube、Amazonのクラウドサービス、Facebookなどが台頭し始めてからだ。

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