大学デビューの落とし穴 (23) 3月:失敗上等、何度でも仕切り直そう!
大学は研究機関であり、大学教員は研究者ですから、一番大事なのは研究です。そして、研究を教育という形で学生に還元することも大事。
しかし、いまは学生の心のケアも大事な仕事になりつつあります。大学に馴染めないことで、引きこもり状態になり、そのまま退学したり、ひどい場合は自分を殺す方向に行ってしまう学生がいるからです。
こういう学生は、たいてい真面目ですし、つねに正しさを求めています。「適当にやり過ごす」ということができません。平均的な学生像をはみ出してしまった自分を許せないのです。
○何度でも仕切り直していい
大学が就職予備校化していることもあって、レールを外れることなく真面目に学ぶ&正しく生きることばかりが重要視されている現状を、わたしは不安に思っています。
真面目に正しくやった奴だけが報われるべきである、という考えもあるでしょう。でも、不真面目でも、正しくなくても、報われることはあります。欠席しまくりなのに学生コンパの仕切りだけはやるとか、論文を酷評されてもヘラヘラしているとか(わたしです)、そういう人間でも、ちゃんと社会人になれるし楽しく生きられるのに、そういう「ダメなりの報われ方」