くらし情報『「京」でフラーレン分子の高精度電子状態計算に成功、生成熱を予測 - 理研』

2016年3月16日 18:29

「京」でフラーレン分子の高精度電子状態計算に成功、生成熱を予測 - 理研

「京」でフラーレン分子の高精度電子状態計算に成功、生成熱を予測 - 理研
理化学研究所(理研)は3月16日、スーパーコンピュータ「京」を利用した高精度電子状態計算により、C60フラーレン分子および高次フラーレン分子の生成熱を世界最高の精度で理論予測したと発表した。

同成果は、理研 計算科学研究機構 平尾計算化学研究ユニット 平尾公彦 研究ユニットリーダー、量子系分子科学研究チーム 中嶋隆人 チームリーダー、シドニー大学 化学科 ブン・チャン リサーチフェローら研究グループによるもので、米国科学誌「Journal of American Chemical Society」の2月3日号に掲載された。

生成熱は、物質を構成する単体から化合物1molを合成する反応に伴う反応熱(kJ/mol)のことで、分子中の原子同士の結合の強さなど基本的な物性の指標となる。しかし、フラーレン分子の生成熱は、実験での測定誤差が大きく正確な測定が困難であり、また高精度電子状態計算によって理論的に算出する場合、計算コストが高く莫大な時間を要するため、これまで正確な値は明らかになっていなかった。

今回、同研究グループは、スーパーコンピュータ「京」と分子科学計算ソフトウェア「NTChem」

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