くらし情報『北海道新幹線は北の空を変えるのか』

北海道新幹線は北の空を変えるのか

と1時間程度短い。運航便数は航空が1日8便、新幹線が10便とほぼ拮抗(きっこう)しているので、時間だけで見ると少しは新幹線も航空需要を摘み取ることができそうだ。

もうひとつの競争要素が運賃だが、北海道新幹線は青函トンネルの維持費などがあり、東京=函館間は2万2,690円に設定された。一方、航空側は3月現在の羽田=函館線を、JAL/ANAともに普通運賃3万7,890円、エア・ドゥは普通運賃3万1,590円に定めているが、1~3日前購入の割引運賃を使うと2万円前後となっている。事前に予定が立てられるなら、空港までのアクセス料金も踏まえても、運賃面では航空に軍配があがりそうだ。

これらを見ると、函館における「航空から新幹線へのシフト」は小さいものにとどまると考えるのが妥当だろう。北海道に就航するエアライン数社の路線担当の話を聞いても、異口同音に「北海道新幹線開業によって何か手を打つ、ということは考えていない」とのことだった。

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しかし、旅行需要は所要時間と費用で自然に旅客数が決まるだけではなく、特に需要規模が幹線のように大きくない路線では、旅行会社の販売方針に左右される要素は少なくない。

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