NTT Com、AI技術活用した不審者の動体検出の実証実験に成功 - ALSOKと連携
再照合技術は、Preferred Networksの協力を得て、1枚の画像から特定人物の特徴をAIの利用により抽出。複数のカメラをまたいだ映像から同一人物の候補を推定し、提示する。ALSOKとの共同検証では、ある人物がエスカレーターを使って複数のフロアを移動した映像から、同一人物の候補を100%の確率で抽出することに成功している。
また、時系列Deep Learning技術は映像データの解析により、人の動作を高精度に識別できる技術。あらかじめ検知したい「きょろきょろする」「荷物を置く」などの動作をAIに学習させておき、映像データからそれらの動作を自動検知。
ユースケースの例として再照合技術は、何らかの犯罪行為が発生した際に不審人物の画像をもとに施設間/施設内のカメラを跨いで同一人物の行動を追跡することを可能とするほか、時系列Deep Learning技術では商業施設などにおいて、該当の動作を行う人物を自動検知し、警備員に発報することができるという。今後、両社では大型のオフィス商業ビル、大規模イベント、空港・税関をはじめとした重要施設、公共交通機関や大規模集客施設などのそれぞれのユースケースに応じ、NTT ComはALSOKとともに2016年度も引き続き実証実験を通じて有用性を確認し、導入を進めていく。