くらし情報『日本のアニメのデジタル化、その最前線に迫る - ACTF2016 (4) アニメ制作をデジタル化すると何が起きるのか、リアルな現場の声 - あにめたまご2016』

2016年3月31日 14:14

日本のアニメのデジタル化、その最前線に迫る - ACTF2016 (4) アニメ制作をデジタル化すると何が起きるのか、リアルな現場の声 - あにめたまご2016

これは進行表および集計表を自動化しようとする試みで、原画マンにクラウド上のGoogleスプレッドシートに進行表の入力を依頼するというもの。原画、演出、作監間のカット移動には進行は介在せず、サーバで受け渡すのだ。よってカット袋もタイムシートもなく、ペーパーレスが前提となる。

○デジタル化のメリット・デメリットと「挑戦」

メリットは、制作進行業務の負担が減ること。事実、本多氏によるとプロデューサーもしくはデスクが進行を兼任可能なレベルであり、カット袋やタイムシートがないおかげで何本も掛け持ちすることさえできたという。自動化できるのはデジタルならではの強みだ。

ただしデメリットもあるという。素材の不備に気づかないまま素材が流れる可能性があったり、タイムシートを含めて紙素材が発生するとそれだけで機能しなくなったりする恐れがあるのだ。


もう一つの挑戦は「フォーマットの高画質化」。通常の解像度は150dpiだが、今回は基本解像度を250dpiに設定。レイアウトや原画、動画の際に紙作画との解像感の乖離を緩和するための措置だが、そのおかげで150dpiにはない描き味が得られ、拡大作画の工程を減らすことができるなどのメリットが生まれたという。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.