2016年4月6日 09:52
Googleの中の人が教えるモバイルセキュリティ (3) セキュリティプリンセスが伝えたいChromeの最新動向
Chromeはこれまでも、ユーザーを守るためにさまざまなコア技術を長年にわたり実装してきました。
代表的なものはAndroidでも採用している「サンドボックス技術」でしょう。これは、1つのブラウザのタブで起きた問題がほかのタブへ影響することを防ぎます。ブラウジング中にマルウェアや危険なサイトに遭遇してしまっても、端末自体に影響を及ぼすことを回避するものです。タブの中で起こっていることをボックス(箱)の中に封じ込める考え方で、ブラウザを閉じるだけで危険を回避できるのです。
また、「自動更新機能」もChromeのセキュリティ機能において重要な役割を担います。「ソフトウェアの更新」と聞くと「プログラムの新機能を使うためのもの」というイメージが強いかもしれませんが、これらの多くは開発チームによるバグ修正や重要なセキュリティパッチの配布を行うためのアップデートです。更新は自動的に行われるため、常に最新で安全な状態でブラウザを利用することができます。
そして、前回も触れた通り、報奨プログラムを通じてセキュリティの研究者コミュニティと連携することで、バグの修正や新しいセキュリティ機能の開発を進めています。