2016年4月21日 10:00
『週刊文春』がネットメディアに問う「それで面白いの?」 - マネタイズの挑戦と未来、ショーンK・野球賭博スクープの真相
そうです。番組がはじまれば、当然みんな興味を持つことですよね。手に入る資料では、全くつかみどころがなかったんです。人間っぽさがないというか、肌触りがないというか。非常に人工的に作り上げられたイメージはあるんだけれども、その一歩先というか、彼の生身の部分の人間性みたいなものが全然分からなかった。だから知りたい。それがはじまりです。取材をスタートした段階では、まさか「ホラッチョ」なんてあだ名だったとは夢にも思いませんでした。
インタビューに同席しましたが、「けしからん」というよりも、人としてとても興味深い方でした。
○「たかが週刊誌」の姿勢
――ショーンさんもそうですが、『週刊文春』は世の中を動かすきっかけにもなっています。人生が反転してしまう人もいれば、政治的な動きも。そのあたりについてはどのように感じていらっしゃいますか。
結果的にそうなっているだけで、「世の中を動かしている」なんて僭越な話です。動かそうなんて大それた意識は全くありません。われわれがやっていることは極めてシンプル。「世の中の多くの人が興味を持っている人物、事件」について、「建て前やきれいごとではない本音の情報をなるべく本質に迫るような内容」