くらし情報『是枝裕和監督、海外に出て感じた日本映画界の良さと課題 韓国の労働環境「参考にすべきところはたくさんある」』

2022年6月24日 17:00

是枝裕和監督、海外に出て感じた日本映画界の良さと課題 韓国の労働環境「参考にすべきところはたくさんある」

『ベイビー・ブローカー』も、赤ちゃんポストに預けられる赤ん坊の数が日本と比べて韓国は圧倒的に多く、赤ちゃんポストを題材として扱うなら日本より韓国で撮ったほうが普遍化できると考え、韓国で撮影した。

言葉の壁は、現場では特に感じないという。「演出の言葉は、10年以上付き合いのある通訳さんに現場に入ってもらっていて、自分のニュアンスがちゃんと伝わるような体制で、優れた役者がいてくれたら、自分の言葉が芝居に反映されるということはフランスでやってみて自信になりました」。フランス、韓国以外の国で撮るハードルも感じていないようで、「日本語しか話せないので、アメリカで撮ろうが、ブラジルで撮ろうが、そんなに変わらないと思います」と笑っていた。■是枝裕和(これえだ・ひろかず)
1962年6月6日、東京都生まれの映画監督。1995年、『幻の光』で映画監督デビューを果たし、ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。『誰も知らない』(2004)、『そして父になる』(2013)、『海街diary』(2015)、『三度目の殺人』(2017)などで、国内外で数々の映画賞を受賞。『万引き家族』(2018)は、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。

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