2016年5月9日 13:00
フジ『みんなのニュース』伊藤利尋キャスター、熊本地震のマスコミ取材で異例の謝罪 - 2週間の現地レポートで積もった「強い思い」
そして、17日の午前中に特番を放送することになり、それに向けてどういう取材が必要になるかを打ち合わせして、夜遅く解散したんです。その後、ホテルで休んでいたところに本震が来ました。震災が発生して、なるべく早く現地に入るというのが、これまでの取材の形だと思うんですけど、本震の揺れの中に取材クルーがいたというのが、今回は特異なケースだと思います。
――前震の直後は、飛行機で熊本空港に入れたんですね。
前震は局所的と言われて、震度7を観測した益城の被害はひどかったんですけど、熊本市内はほぼ通常通りでお店も全部開いているように見えました。しかし、本震を受けて広い範囲で景色が変わってしまったという印象ですね。
――伊藤さんの取材を拝見して印象的だったのは、やはり西原村で消防隊に同行されて、倒壊した家屋からの救出劇に立ち会った場面でした。
あれは夜中ですね。
本震(16日午前1時25分)から1時間半から2時間後くらいです。発災を受けて、どこを誰が取材するかという振り分けで、僕らのチームは当初津波注意報が出ていたので、沿岸部を高台から望める場所を探しに動いたんですけど、すぐに注意報が解除されました。