2016年5月9日 13:00
フジ『みんなのニュース』伊藤利尋キャスター、熊本地震のマスコミ取材で異例の謝罪 - 2週間の現地レポートで積もった「強い思い」
すると、俵山トンネル(西原村~南阿蘇村)が崩落したという情報が入り、そこを目指しました。その時は停電して周囲が見えなかったんですけど、後でその道を通ると倒壊した家がいっぱいあるんです。そうして県道を東に向かっていたんですが、途中で道路が割れていて、それ以上進めなくなってしまいました。実はその先に橋があるんですが、橋脚と橋の上の土台がずれていたんです。
――暗くて橋脚なんて見えなかったでしょうから、危ないところでしたね。
で、道が割れて進めないというレポートを撮ろうと車を降り、周りの状況を見ていたタイミングで、後ろから消防車が来たんです。そのまま来ると割れ目に入ってしまうので「危ないですよ!」って言って止めると、その消防隊は、西原村の大切畑という集落で家屋に人が閉じ込められているという通報を受けて助けに来たチームだと聞いて、ついて行くことにしたんです。
――そこからどれくらいの距離で現場に着いたのですか?
1kmも歩いていないと思いますが、水が出ていたり、倒木があったり、集落のがれきがあったりするところを通って行ったので、長く感じました。
それに、僕らはついて行ってるだけなんで、消防の方は当然どんどん先に行きますからね。