宝塚の演出家・木村信司が、若手ジャニーズとつくる音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』にかける思い
宝塚歌劇について知っていたのは「男役さんという、素敵な人がいるらしい」ということだけ。イメージする素敵な人を主人公で書いてみたら通ったので、やはりもともとロマンティックな要素を持っていたのではないでしょうか(笑)。
――宝塚以外の作品も書いていらっしゃるんですね。
時間があくと腕が落ちて来ますので。上演するあてもないままに書いている作品も、今4~5作はありますね。これからの宝塚のためのプレゼンとして書いているものもあれば、「これは宝塚でできない」と思って書いたものもあります。アスリートと一緒で、日々の研鑽ですね。
○単に観劇ではなく、経験として残るものに
――宝塚歌劇団の演出家の方も、宝塚歌劇以外の外部の公演の演出をされたり、活躍されていますね。
宝塚には、優秀な脚本家・演出家がたくさんいます。外部舞台に出すのは、他流試合で腕を磨いて、戻ってきたときにその経験を活かして、仕事に励んで欲しいということじゃないかと思うんです。やっぱり一定期間は人材を外に出すことにはなりますので、勉強の一貫ととらえているのではないかなと。
――留学のようなイメージでしょうか。脚本家同士、演出家同士など内部の交流はあるのですか?
タカラジェンヌも含めて、スタッフ皆が家族なんです。