くらし情報『「日本警察史上、最大の不祥事」で自主規制をぶち壊せ! - 白石和彌監督、邦画界に捧ぐ"悪意"の表現「本命だけのレースはつまらない」』

2016年7月5日 10:30

「日本警察史上、最大の不祥事」で自主規制をぶち壊せ! - 白石和彌監督、邦画界に捧ぐ"悪意"の表現「本命だけのレースはつまらない」

ただ、100丁もの拳銃を押収するのは、「絶対に楽しいこと」なんじゃないかと。右折禁止のところで警察に待ち伏せされたことってありますよね? そういうのも、実は楽しいはずなんです。低姿勢に「すみませんね。急いでるのは分かるんですけど、免許証見せてもらっていいですか?」なんて言われますけど、こちらがキレるのを待ってますからね(笑)。警察の方も同じ人間ですから、そんなもんだと思います。このあたりのことを原作の稲葉(圭昭)さんに尋ねてみたら、やっぱり「楽しかった」と。ヤクザを養って一丁1~2万円で拳銃を仕入れるのは、コスト的に完全な赤字なわけですから、楽しさや興奮がないとやってられませんよね。

――綾野さんが演じた諸星は、見方によっては仕事熱心なタイプとも。
ただ、一線を越えると人が離れていくのも、残酷ではありますが現実ですね。

組織というものは、調子に乗っている時は頼られますが、不要とされると煙たがられるもの。政治、野球、相撲……世の中の組織内ではだいたい同じようなことが繰り返されていると思います。

――『凶悪』の原作はジャーナリズム精神で突き進む週刊誌記者の話でしたが、映画では奥さんから「面白かったんでしょ?」

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