2022年9月6日 13:15
ディズニープラスの日本発オリジナルドラマ、強みは「ディズニーが培ってきたストーリーテリング」
我々が作るものというのは、ディズニーが培ってきたストーリーテリングの基本に沿ったものという意識があります。お客さまに興味を持ってもらうという意味で、既存のユーザー様、新規のユーザー様という線引きはしていないです。言い方を変えれば、一見「ディズニーがこんな作品を作るのか」と思われるような、例えば『ガンニバル』のような作品でも、既存のユーザーさまには満足してもらえるストーリーテリングになっていると思っています。
――ディズニーらしいストーリーテリングとは?
強く意識しているのが、客観的、俯瞰的な目線ではなく、主人公から見た景色をしっかりストーリーに落とし込むことです。例えば主人公がAからBという旅路を行くとき俯瞰で説明するのではなく、主人公がその道のりをどんな思いで歩いているのか、そこにはどんな障害があるのか、どうやって乗り越えていくのか、どんな仲間と一緒に手を取り合うのか……主人公目線で描きます。そうすると視聴者はキャラクターに感情移入しやすくなる。その感情を通じて物語を視聴者に繋げていきたいと思っています。ここさえしっかりしていれば、どんな入り口からでも、共通したカタルシスが得られると思っています。