新木優子、弱点の"笑顔"を武器に - 恩師の言葉で乗り越えてきた壁
――今回は等身大の役でしたね。
逆にすごく難しくて、「普通ってどういうことだろう?」と思いながらの撮影でした。さきほどの話にもつながりますが、今回は『non-no』のみんながいて現場の雰囲気がすごく和やかで。スタッフ、キャストの方々がつくってくださったムードのおかげで、とても自然体で演技をすることができました。
――演技の世界は、「インターン」よりも「オーディション」ですよね。
オーディションは、意外と手応えがない時の方が受かることが多いんです(笑)。一発勝負で、自分の中の何か1つがマッチすると呼んでいただける。二次三次と数回にわたってオーディションがある時はいいのですが、1回で終わってしまった時は落ち込んでしまいます。
その上、うまくいってもモヤモヤすることのほうが多い(笑)。素直に自分らしさを出すことが大事なんだと思います。
――今回の作品では、風間トオルさん演じるCEOが晴香の身代わりになります。新木さんにとって、風間さんのような恩人は?
高校時代の担任の先生です。先生の言葉に救われました。公立の高校に通っていたのですが、仕事が増えたら転校しなければならなくなる可能性がありました。