2023年2月4日 19:00
北村匠海&中川大志、“ませた小学生”から共に主演務める俳優へ…エンタメ業界の変化も感じる
意味がちゃんと伝わる、クリアな芝居で、大志自身の芯が通っている感じが伝わってくるのが「強いな」と思いました。僕はどちらかというと、かなりぼんやりしてるから。役者として同じ熱量を持ってるけど、タイプは本当に違うというのを、久々に一緒にお芝居して感じました。映画の中でも、2人の役が違うようで似ているという感覚と同じで、向いている方向も炎の大きさも一緒だけど、炎の色が全然違うという感覚はありましたね。小学校から仲がいいのに共演がなくて、同じ役を取り合うことが多かったという理由も、感じたかもしれない。ベクトルは違うけど同じような感覚で同じような感情を持って仕事してきたけど、歩んできた道が違うから得てきた色も違う、みたいなことは感じました。
中川:僕も昔から見ていて、匠海は映画に愛されている人だなと思っていました。映画の中の北村匠海は、やっぱりすごい。
今回の「僕」という役も抽象的で、どこかつかみどころのないキャラクターで、でも映画って、すごく細かいところまで抽出するんです。改めてスクリーンで見ると、一緒に隣で芝居をしていても気づかなかったような微粒子レベルのものを放っていて、それが捉えられている。