実写版『美女と野獣』大ヒット要因は「音楽」にあり! ビル・コンドン監督が分析
それを見ていて台の部分が顔になるよねって、決まったよ。
――その一方で91年のアニメーション版に忠実でもありますよね。そういう意味で大切にしたシーンは、どこでしょうか?
それは、たくさんあるよ。新しいシーンとしては野獣のシーンだけれど、彼の感情を感じてほしいから入れたんだ。古いシーンでは「ひとりぼっちの晩餐会」のシーンは、『美女と野獣』の象徴的なシーンでもあるからね。人々の記憶に刻まれて残っているシーンだから、そういうところは大切にしたところだよ。
――最後にうかがいしますが、91年のアニメーション版以降に生まれたような若い世代には、本作をどう進めますか?
若い女性には楽しんでほしいね。それはエマ・ワトソンの願いでもあるよ。
自分の人生に対して自分が責任を持つこと、自分が仕切ることが大事というメッセージがある。自立心であったり、ほかの人の見た目や自分の見た目を気にしたりすることは重要ではないという基本的なことが、この物語の価値でもある。また今の世の中、いろいろな表面的なことが出回っているということもあるので、そういうことにとらわれないようにすることが重要だということを知ってほしいね。