くらし情報『宮藤官九郎、念願の企画実現で充実感「自分の第二章が始まる気がしている」『季節のない街』映像化を語る』

2023年8月8日 16:00

宮藤官九郎、念願の企画実現で充実感「自分の第二章が始まる気がしている」『季節のない街』映像化を語る

半助と、ベンガルさん演じる街を見守るたんばさんとのやり取りを書きながら、「自分はこう思っていたんだな。こういう形で現代の設定に変えて表現できてよかった」と話し、主人公の半助は、自身の分身のような存在だと明かす。

●脚本だけだと「なんだか物足りない」 演出にもやりがい

宮藤の描きたいものが、ギュッと詰まったドラマとなった本作。原作小説、映画『どですかでん』が人々の弱さや狡さも飲み込み、ユーモアや優しさへと昇華させている作品という意味でも、個性豊かなキャラクター勢に愛情を注いできた宮藤作品と相性が良いように感じる。「何度も繰り返し観ている作品なので、人間の見方など『どですかでん』から影響を受けている部分はあるとは思います」と打ち明けた宮藤。

「原作にも映画にも、電車の運転手になったつもりで街を走り回っている六ちゃんという男の子が出てきます。あの街では、六ちゃんが走り回っていても、誰も何も言わない。お向かい同士に住んでいて、旦那が入れ替わっても、誰も何も言わないんです。
冷たいんだか優しいんだかわからないけれど、どんな人も否定も肯定もしないという世界観が、僕も好きなんだと思う。みんな自分のことに精一杯で、好き勝手に生きている。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.