既存システムをクラウド移行! 共有ストレージ不要のHAクラスターをAWS上で
対策の必要性など、多様なニーズに応じて活用することが可能だ。
特に、WSFCのようなフェールオーバークラスタリングで前提となっていた外部共有ストレージを用いることなく、HAクラスターシステム(アプリケーション保護構成)を実現できるのがメリットだ。これこそ、ガリバーがDataKeeperを採用する"決め手"となったポイントである。
「WSFCからは、DataKeeperがあたかも共有ストレージであるかのように見えることに驚きました。ミラーリングのスピードも良好です。万が一、HAクラスターの動作に異常が起こった際にも、その原因がフェールオーバークラスタリング(WSFC)側にあるのか、データレプリケーション(DataKeeper)側にあるのか簡単に切り分け、対処できる点に非常に満足しています。この分界点は、物理サーバーでの構成時と同じです。おかげで、既存システムの運用形態をまったく変更することなく、AWSへ移行することが可能となりました」(月島氏)
こうしてガリバーのクラウド化プロジェクトは軌道に乗り、すでに約30%(2014年3月現在)の既存システムがAWSへの移行を終えた状況にある。