アラサー突入の武田梨奈、三十路に前向き「焦りも含めて楽しめたら」
――演じられた主人公の那奈は、親友に先を越されて絶望していましたね(笑)。
この映画と出会って、焦りも含めて楽しめたら、みんなハッピーかなって思います。だからいまは、30歳になることも楽しみです。いま現在焦っていることも、すごく楽しみながらやっています。
――那奈の人生を、反面教師的に受け止めたということでしょうか?
彼女は彼氏もいない夢もない、仕事も上手くいかない子で、唯一の独身仲間だった親友にも寿退社されてしまい、自分だけ取り残された感覚になってしまうんです。その上、その無感情の状態で事件に巻き込まれてしまいますが、いままでとは違う自分の一面を知っていくんです。自分が知らない自分に出会えることって、人生もっと楽しくなるなと思いました。
――人生は、他人と比較するから辛くなるんですよね。
主人公は気づきがあるから救われますが、何かきっかけでもないと見失うことも多いのかなと思います。
実はここ何年かまでは、わたしも他人と比較しながら生きていたんです。『ハイキック・ガール!』(09)より以前はフリーでオーディションを受けていて毎回、わたしとペアになってオーディションを受けていた子が決まって売れて行っていました。