2018年4月13日 07:00
草なぎ剛の役者としての"勘"を演出・白井晃が称賛「自在に軌道修正」
○稽古で感じた2人の凄み
――稽古が始まって、それまで抱いていたイメージと違うようなことはありましたか?
役者が最初にアプローチするところって言葉しかないので、それこそ作品や役柄との格闘になるわけですよね。言葉からアプローチして、自分の体の中をどう回って、どう動こうかということを考えてスタートするもの。それを僕が思う方向にディレクションしていくことによって、だんだんと方向性が定まりつつある。実際、面白いコンビになっていると思います。
――草なぎさんと松尾さんの役者としての凄みを感じる部分は?
タイプは異なるのですが、草なぎさんは早くセリフを落とし込みたいタイプだそうです。早くラクをしたいから(笑)。僕がお願いしたことを、すごく勘よく自在に軌道修正していく。その速度も速くて驚きますよね。
松尾さんはとにかく格闘しながらも、やってやって叩き込んで、次の日に同じシーンをやっても変わっている。体に落とし込みするタイプのような感じがする。こういう作業を一緒にすることは、素敵なことだと思いますね。
○役柄を交換した"天地劇"も!?
――松尾さんいわく、「再演があるなら、今度は男1を演じてみたい」