上白石萌歌、大学の映像学から感じた“映画の原点” クリエイターの才能に「眠っていてはもったいない」
○映画の魅力は、映像と自分だけの世界に浸れるところ
――ドラマや舞台、歌など幅広くお仕事をされていますが、ご自身の中で「映画」というのはどんな位置づけになるんでしょうか。
テレビドラマの大きな違いとして、映画のお客様はお金を払って見に来てくださるというところがあるので、ちゃんと応えられるような作品づくりをしたいというのが一つと、私自身映画が大好きなので、私が救われているように誰かを自分の映画で救えたらいいなという気持ちは常にあります。
――「映画で救われる」というのは、上白石さんご自身はどんな部分で?
まず映画館自体がすごく好きなんです。映画が始まる前の高揚感も好きだし、同じ作品を観にいろんな人が集ってきてるということもすごく素敵だと思っていて。
作品が始まったら映像の世界の中に没頭できて、すごく無になれる。日常で生きてて無になる瞬間ってあまりないじゃないですか。映画館では作品と自分だけの世界に浸れるので、そこにすごく救われます。――ちなみに映画館に行ったら必ずこれは買うとか、自分なりのルーティンはありますか?
良かったと思った作品のパンフレットはけっこう買うタイプです。
フードを食べたり飲んだりはそんなにせず、じっくり見る感じですね。