上白石萌歌、大学の映像学から感じた“映画の原点” クリエイターの才能に「眠っていてはもったいない」
――映画好きには酷な質問かもしれませんが、好きな作品を一つ挙げるなら何を選びますか?
えー、難しい……そうですね……。私はウォン・カーウァイ監督がすごく好きで、全部の作品が大好きなんですが、その中でも『恋する惑星』がものすごく好きです。人の刹那的な瞬間とかときめきがたくさん詰まっていてすごく良くて。私は好きな映画をたくさん観たいタイプなので、たぶん年に10回は『恋する惑星』を観てると思います。
――年に10回! どんなタイミングで見ることが多いですか?
正直、すべてのストーリーを把握してて次にどんなカットかが来るかも全部わかっているので、家事をしながら流し観したり、好きなシーンはわざわざ巻き戻して観たり、自由に楽しむことが多いです。でもリフレッシュしたいな~と思ったときに見ることが多いですね。
○現場の空気を良くする秘訣は「帰り際の挨拶」
――今年でキャリアは12年を超えると思うのですが、お芝居の向き合い方で変化してきたと感じることはありますか?
現場での責任感とか、「作品を良くしたい」「この役をもっと良くしたい」という思いは強まってきています。昔は楽しさややりがいを優先してしまっていましたが、今は自分がその役をやる意味、その作品に携わる意味を考える時期になってきているというか。