松田龍平、難役“瀬川晶司”との対話「どれだけ魂を注いでいるのか」
と語る通り、役者冥利に尽きる時間でもあった。
松田は、時には自分を投影させながら、年齢制限のタイムリミットが迫るにつれて精神的に追い込まれる姿や大粒の涙を流す感情を熱演。俳優としてこれまでのイメージにない新たな顔を見せつつ、しょったんの心の機微と変遷を丁寧に表現し、「瀬川晶司」という一人の男の波乱に満ちた人生を構築していった。
松田が豊田監督作品で主演を務めるのは、一躍脚光を浴びるきっかけにもなった2002年公開の『青い春』以来、16年ぶり。「豊田さんと一緒にまた映画を作れるということだけで、是非やりたいと思いました」と喜びを噛み締めながら「とにかくがむしゃらに、自分のやれることは全部やろう」という決意のもとで挑んだ。撮影を終えた松田は、こう言い残している。
「この作品に出会えたことが、自分の人生においても大切なことがたくさん繋がっているような気がしました」
(C)2018 「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会(C)2018 瀬川晶司/講談社
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