森田剛、役者に専念し変化…難役への挑戦も「今の自分ならば表現できるんじゃないか」
でも自分が信じた言葉とかを伝えようとする姿勢に心を打たれたし、今だから表現できるところがあるんじゃないかと……でもわかんないです、「できる」と思っちゃったんで!(笑)
――直感で! 森田さんはいろんな難しい役をされていますが、俳優デビュー時から考えて「自分がこんな役をやるとは」と思ったりすることはありますか?
森田:自分ではコントロールできないところですよね、役って。どの役が回ってきて、どの役をやるか、考えてできることじゃない。チャレンジする役でも、本当に限界になると、大変なことになるじゃないですか。でも、今回は演出の一木さんが用意してくれたんですよね。今回、和田信賢さんという役を与えてくれたこと、今の自分を見て「行ける」と信じてくれたこと、そういういろんなことが重なって、作品に参加できたんだなと思っています。
○「今ある日常が当たり前じゃない」改めて感じたこと
――戦時下で才能を発揮した伝説のアナウンサーと言われる和田さんを演じ終えて、感じたことはありましたか?
森田:「言葉の難しさ」はやっぱり感じました。現在よりも当時の方が一言の重みはあって、聞いた人が影響されてしまうようなことがあったんじゃないかなと。